IT記者会Report

オリジナルな記事や送られてきたニュースリリース、セミナーのプレゼン資料など

視察レポート

岸和田製鋼に行ってきた⑤ DXの前に済ませておくべき6つのこと

岸和田製鋼の本社オフィス(営業部) プログラムのステップ量でなく機能の数 LINUXサーバーで稼働した新「KCTS」の規模を数字で把握しておこう。 「2016年12月にサービス・イン(カットオーバー)した時点の機能は1863でした」と松村氏は…

岸和田製鋼に行ってきた④ コーディング・レスで基幹システムを全面刷新 

工程表に「プログラミング」の文字がない 岸和田製鋼の新「KCTS(KISI-Con-Total-System)」は2016年12月に本番稼働した。 「基本設計からサービス・インまで18か月でした」 と松村氏は言う。 資料から1年半の工程(下図参照)を探ると、201…

岸和田製鋼に行ってきた③ まず取り組んだのはデータモデルと要件定義 

お客さま第一——しかし設計変更があると大変 2012年に経済産業省が公表した電炉業再編の指針「金属素材競争力プラン」をきっかけに、岸和田製鋼は事業基盤の再整備に着手した。そのときのウエイトは基幹系ITシステムの見直しより、圧延工程の更新によっ…

岸和田製鋼に行ってきた② 背景に独立系電炉製鋼業の再編・存亡の危機感

経産省指針が電炉業界に与えた衝撃 第1回目に書いたことだが、電炉製鉄業のビジネスモデルは ①鉄の静脈産業 ②「地産地消」型 という特徴がある。 鉄鉱石から鉄を抽出する高炉に比べ、電炉は投資が小さいし、大量の鉄鉱石やコークスを輸入することを考えると…

岸和田製鋼に行ってきた① 電炉製鋼業は重厚長大型の静脈産業だった

本当は昨年中にアップしていなければならなかったのですが、どこから書いたらいいか、迷っていました。う〜ん、こうなったら書けるところから書いていけばいいじゃん、ということで、とりあえず1回目です。 岸和田に出向いたのはリプレースの事例取材 大阪…

群馬県東吾妻町で「親と子のプログラミング教室」

4月2日午後2時から4時まで、群馬県東吾妻町岩島の東吾妻町地域振興センター(旧岩島中学校)で、くらしの学舎(まなびや)主催の「親と子のプログラミング教室」が開かれました。参加したのは地元と東京から計20人+アルファ(取材記者2人)でした。 上…

IoTで市民参加型の見守り、次はオープンデータ活用―加古川市のデジタルガバメント

「IT Leaders」には今年2本目の寄稿となります。 加古川市がデジタルガバメント/GovTechに取り組んでいる。プロジェクトは大きく2つの章で構成される。IoT技術とスマホアプリを組み合わせた「見守りサービス」が第1章、それをきっかけに本格化したオープン…

IIJがクラウド型管理ツールを無償にする理由 「ねらいはIoTの裾野拡大」と言うが

年が明けて発表者と再会したのも何かの縁 1か月も経って「遅れ馳せながら」の記事を書くのは、年が明けた1月18日、同社MVNO事業部のプレス向け新年会に顔を出した。その会場で、12月14日の勉強会でレクチャーをした猪俣亮氏(ネットワーク本部IoT基盤開発…

地域・市民目線の共創教育 清瀬第三小学校サタデースクールに行ってきた

1月19日、筆者が自宅を出たときには明けの明星が輝いていた。話せば長い話になるので経緯は割愛するとして、目が不自由な高橋正視氏と江戸川橋駅(有楽町線)で落ち合ったのは7時半ごろ。有楽町線〜西武線で清瀬駅を降りると、清瀬第三小PTA会長・柿添信作…

東京・清瀬第3小サマースクールに見る「小学校でのプログラミング教育」とは

「小学生でプログラミング教育」の必須化まで2年を切った7月26日、東京・清瀬市の市立第3小学校(大谷憲司校長)で「小学生のためのプログラミング教室」が行われた。「教えるのはプログラム言語でなくプログラミング的思考」と言われるが、教育用の小道…

JASPAフェア2018に行ってきた IoTやRPAも話題に

東京・大井町に500人が参加 5月17日、東京・大井町の品川区立総合区民会館(通称「きゅりあん」)で、全国ソフトウェア事業協同組合連合会(会長:安延申首都圏ソフトウェア協同組合理事長、JASPA)主催の「JASPAフェア2018」が開かれた。 事務局によると…

Yahoo! JAPANのマルチビッグデータを支える「白河データセンター」の環境対応を体感!新卒研修同行レポート

https://linotice.tumblr.com/post/172304692544/20180327 linotice.tumblr.com

清瀬三小のサマースクール「プログラミング教室」に行ってみたら「この日」のために開発された数字ゲームに子供たちは目を輝かせた

2020年度から、小学校でのプログラミング教育が必須化される。文部科学省のサイトには「実践ガイド」が掲載されているものの、不明なことが少なくない。言葉だけが一人歩きし、小学生にプログラミング言語を教える学習塾も登場している。折しも東京都清瀬市…

【動画】放射能汚染地帯を行く 国道6号線

ハンドルを握りながらの撮影だったので、映像が偏り、一部に乱れがあります。撮影したのは帰宅困難地域に指定されている富岡町の中心部だと思います(記憶があいまい)。タイヤの音に紛れて、放射線量計測器の連続アラーム音が入っています。「1.7」「2.0」…

東日本大震災・6度目の秋(5)〜放射能線量は大きく減少〜

国道6号線 除染作業は“賽の河原”状態 国道6号線は、福島県の富岡町から浪江町にかけて、右左折も駐停車もできず、時速40kmで通過するだけという規制が続いている。言うまでもなく、福島第一原子力発電所による放射能汚染が原因だ。放射線量が高いのは周知だ…

東日本大震災・6回目の秋(4) 女川〜ほど遠い真の復興〜

鉄道は再開し商店街もできたけれど 慰霊碑と震災遺構を巡る旅の最後は女川町だった。この地を訪れるのはIT記者会としては、2013年7月以来3回目。海抜17mの高台に建つ女川地域医療センター1階の床上1m92?まで到達した津波の被災地〈その後〉…

東日本大震災・6度目の秋〜津波被災地は一定の目処〜(3)

東日本大震災・6度目の秋〜津波被災地は一定の目処〜(3) 嵩上げと防潮堤の先に何があるか 相馬市松川浦から仙台市荒浜へ 2016年10月17日14:10 登録者 つくだひとし 12日の午後は国道6号線放射能汚染地区を通過しただけなので、今回は端折る。13日は…

東日本大震災・6度目の秋〜津波被災地は一定の目処〜(1)

東日本大震災・6度目の秋〜津波被災地は一定の目処〜(1) 嵩上げと防潮堤の先に何があるか いわき市豊間・薄磯を行く 2016年10月16日23:10 登録者 つくだひとし 10月12日から14日まで、IT記者会は東日本大震災被災地視察ツアーを実施した。初日の午前中…

2つの技術史展示館を訪ねて(5)

NTT技術史料館の展示、電信電話ことはじめ もうひとつの施設見学は、NTT技術史料館。筆者は新卒後、横須賀電気通信研究所を皮切りに、NTTグループの組織に都合30年間在籍した。この史料館にあるのはいわば古巣の知った歴史だ。今回は動画入りのタブレットに…

2つの技術史展示館を訪ねて(4)

NTT技術史料館(武蔵野) 富士通沼津工場に設けられた「池田記念室」はこの池田敏雄を記念する施設で、遺品やゆかりの写真、そしてコンピュータの実機等を展示し、訪れる人に氏の業績を伝えている。 続きは⬇️ 2つの技術史展示館を訪ねて(4) - itkisyakaie…

2つの技術史展示館を訪ねて(3)

とんかつ「あたりや」(大岡山) 次に案内されたのが「池田記念室」。あの伝説の池田敏雄、プロジェクトXの世界である。池田敏雄もプロジェクトXも、今となっては歴史の彼方、やはり60歳以降の記憶の中だ。 続きは ⬇️ 2つの技術史展示館を訪ねて(3) - itk…

2つの技術史展示館を訪ねて(2)

古河市兵衛之像(日本橋、コレド室町) まず案内されたのは、「富士通アーカイブス」という施設。かなり広いフロアを使って富士通の全歴史が展望できる。 そのスタートで驚いた。 続きは ➡️ 2つの技術史展示館を訪ねて(2) - itkisyakaiessayの日記 (神…

2つの技術史展示館を訪ねて(1)

富士通沼津工場 ここ50年の視野をもった日本の電気情報通信の歴史に関する著述をまとめるにあたって、そろそろ筆を置こうとする直前に2つの大規模な技術史展示館を見学させていただいた。 続きは ➡️ 2つの技術史展示館を訪ねて(1) - itkisyakaiessayの日…

箱根、芦ノ湖畔で訪ねた2つの聖地

アラン・シャンド顕彰之碑と子息の墓 国際的に人気の観光地、避暑地としても評価の高い箱根、そこに「凄いもの」がある。もちろん点在するあまたの美術館・博物館には「宝もの」がいっぱいだが、そのほかに、「宝」というよりも歴史のエビデンス、「聖地」と…

スカイツリーのオーラを浴びながら、しっとり感の下町散歩4/4

三社祭、神輿の掛け声、お囃子の中を吉原大門から浅草寺へ 吉原大門跡と見返り柳 山谷いろは会商店街のアーケードを抜け、広い土手通りに出て、道端でいかにもといったポーズでたたずむ「あしたのジョー」に挨拶し、左手、スカイツリーのほうに折れると、ほ…

スカイツリーのオーラを浴びながら、しっとり感の下町散歩3/4

日本堤、山谷いろは会商店街と土手通り 浄閑寺山門前の日本堤 浄閑寺の過密な墓地から山門へ、永井荷風と幸薄かった遊女達に思いを巡らせ、門を出ると、あまり広くない道の正面に堂々のスカイツリーが見えた。続きは ➡️ スカイツリーのオーラを浴びながら、…

スカイツリーのオーラを浴びながら、しっとり感の下町散歩2/4

三ノ輪の浄閑寺と永井荷風 三ノ輪商店街を抜けたところで幹事の、「次はジョウカンジ」、という声があった。むむっ、聞いたことがある、そう、あの永井荷風の浄閑寺だ。続きは ➡️ スカイツリーのオーラを浴びながら2/4 - itkisyakaiessayの日記 (神谷芳…

スカイツリーのオーラを浴びながら、しっとり感の下町散歩 1/4

早稲田から都電荒川線で三ノ輪商店街へ 昔の東京の面影残る都電荒川線からの景色 高校を卒業して49年、毎年恒例のクラス会で、幹事がいつもの宴席の前に、都電荒川線と徒歩による下町散歩を企画した。こうしたイベント、最近出席率を上げているので迷わず参…

経産省のモデルになったダイセル網干工場のシステムとは

IoT/ビッグデータ/AI適用施策として経済産業省が打ち出した「産業保守のスマート化」構想。そのモデルとなったのは(株)ダイセルの網干工場(兵庫県姫路市)だ。コンピュータ・メーカーやソフト会社などの手を借りず、プラント管理システムを従業員自らが開…

コネクティッド・カー EXPO 2016 へ行ってきた

一目で感じられる「ソフトウェア問題」 ソフトウェア開発の課題克服のヒントを求めて、『コネクティッド・カー EXPO 2016』へ行ってきた。年明け、ラスベガスやデトロイトの熱さが伝えられているが、東京・有明でも、ビッグサイトの全フロアを埋め尽くす巨大…