5月24日、東京・亀戸の江東区亀戸文化センターで「SERCフォーラム〜DXがもたらすソフトウェアエンジニアへのインパクト〜』(主催:ソフトウェア・メインテナンス研究会、増井和也代表幹事)が開かれた。その冒頭、基調講演として演台に立った放送大学情報コース教授・中谷多哉子(なかたに・たかこ)氏の「デジタルトランスフォーメーション(DX)レポートの要点」を再録する。
昨年秋に『DXレポート〜ITシステム「20205年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜』を取りまとめた「デジタルトランスフォーメーションに向けた研究会」の委員として参加した感想や、かなり踏み込んだ個人的見解は、事前の原稿チェックで「恥ずかしいから」とカットすることになったのだが、筆者としてはそっちのほうがはるかに面白かった。
中谷 みなさん、こんにちは。中谷です。よく存じ上げている方が何人か……。
え〜、それで、自己紹介をしろ、と言われておりまして。大学の専攻は、今ではすっかり忘れておりますけれども、物理でした。IT会社に入りまして、AIをやりたいと考えまして、子会社に移ったら、そこで出会ったのがオブジェクト指向でした。フタを開けたらオブジェクト指向の開発だった、と言ったほうが正しいと思います。
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