IT記者会Report

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IIJが配信事業の拠点となる配信スタジオ「IIJ Studio TOKYO」を開設

当社は、配信事業の拠点となる配信スタジオ「IIJ Studio TOKYO」を飯田橋本社内に新設し、本日オープンしたことをお知らせします。

当面は、 IIJのオンラインイベントなど外部発信の拠点として活用し、2023年度からは、本スタジオをベースに、法人顧客のイベントやセミナー、製品発表会などの収録・ライブ配信を、配信エンジニアのサポートとあわせて提供するサービスを展開していきます。

背景

当社はこれまで、インターネットを利用した大規模ライブ配信や高品質な音楽配信、放送・映像伝送設備のIP化実証実験など、様々な配信の取り組みを行ってきました。さらに、オンラインイベントの配信では現地で仮設スタジオを構築したり、また、複数会場での音楽公演の配信では本社に制作拠点を構築してリモートで映像制作するなど、配信に加えて映像制作業務にも取り組んでまいりました。

昨今コロナ禍は収束に向かいつつありますが、一方でオンラインイベントはいまだ増加傾向にあり、お客様からは配信業務だけでなく、スタジオでの撮影や編集など制作業務までを一括してアウトソースしたいという要望も多く寄せられるようになりました。

そこで、高い撮影品質および安定したネットワーク環境を有し、帯域確保型のインターネット専用線接続に加え、モバイル回線での映像伝送にも対応したスタジオを開設し、制作コストを抑えることが可能なリモートプロダクション(※1)により多様なシーンでのライブ配信に対応するとともに、スタジオに専任エンジニアを配置し、収録・編集・ライブ配信までをサポートするサービスを開始することとしました。

IIJスタジオ概要

IIJ Studio TOKYO」内には、グリーンクロマキー、黒バックを備え、完全浮遮音構造を採用した「撮影スタジオ」、リモートプロダクションに必要な機能を豊富にそろえた「スタジオサブ」、音声収録用の遮音された「アナウンスブース」を設置しています。さらに、「演者控室」の他、映画作品や劇場で採用されている立体音響技術のDolby Atmos(ドルビーアトモス)に対応した「試写室」を用意しており、収録したコンテンツや様々な映像コンテンツの確認が行えます。

映像制作設備には最新の機材を揃え、4K映像のライブ配信、カメラのトラッキング情報を活用したVR合成、映像作品の収録まで、多彩な用途に対応します。スタジオ内の映像・音声の伝送にはIP技術を活用し、設備構成の柔軟性を向上するとともにケーブルの削減を実現しました。

インターネットとの接続に関しては、IIJバックボーンネットワーク直結の高速専用回線を備え、安定した配信環境を用意しています。遠隔地からの大容量映像伝送はもちろん、LiveU(※2)によるモバイルネットワークを利用した映像伝送設備も備えており、高品質な遠隔中継・リモートプロダクション機能を提供可能です。

  • (※1)リモートプロダクション:番組素材を伝送する機材のみを中継先に配置し、映像ソースを遠隔地にある制作拠点にインターネット伝送した上で、制作拠点から中継作業を行う方法
  • (※2)LiveU: LTE/4G等の携帯回線とWi-FiとLANを任意に組み合わせて広帯域を確保するライブ中継器で、放送局でも中継機材のひとつとして利用されている。

スタジオ写真

撮影スタジオ

撮影スタジオ

スタジオサブ

スタジオサブ

アナウンスブース

アナウンスブース

試写室

試写室

当社は、「IIJ Studio TOKYO」を新たな拠点として配信事業をさらに強化し、これまで培ってきたIP技術を活用した高品質で快適な映像配信・伝送の実現に向けて取り組んでまいります。