3月期上場ハード製造73社の2019年3月業績見通し

73社を4業種に整理した

3月期の上場「ハードウェア製造」関連企業は76社だが、キーエンス【6861】、メルコホールディングス【6676】、ジャパンディスプレイ【6740】の3社が通期見通しを公表していない。このため通期見通しの集計は73社で行うことになる。

「ハードウェア製造」73社の業種(業務)別内訳は、「娯楽機器」9社、「総合電子情報機器」3社、「電子情報周辺機器」34社、「電子部品」30社だった。

確認のために再掲載すると、売上高は74兆7583億30百万円で0.5%増、営業利益は5兆3,486億06百万円で8.9%増、経常利益は5兆0,043億51百万円で3.7%減、純利益は4兆7,942億44百万円で13.5%増だった。

就業者1人当たり業績は、売上高が2,637.2万円で0.2%減、経常利益が188.7万円で8.2%増、経常利益が176.5万円で4.3%減、純利益が169.1万円で12.8%増となる。

娯楽機器9社 4年ぶりの増収増益

パチンコやゲームセンターの機器・装置を製造する「娯楽機器」9社の売上高は、2018年3月実績比11.1%増の5044億00百万円、営業利益は80.9%増の527億30百万円、経常利益は78.3%増の538億26百万円、純利益は208.5%増(3.08倍)の352億70百万円となる見込み。フィールズ【2767】が黒地に転換し、サン電子【6736】の赤字幅が縮小することで利益が改善する。

1人当たり売上高は2712.6万円で12.0%増、営業利益は283.6万円で82.5%増、経常利益は289.5万円で79.8%増、純利益は189.7万円で211.1%増(3.11倍)となる模様だ。

2014年度(2015年3月期)に売上高が前年同期比0.6%増だったのを最後に3年間連続で減収減益だったが、久々の増収増益となる。

総合電子情報機器3社 減収減益の可能性

 半導体、情報処理機器・装置、通信機器・装置などハード/ソフト/サービスにかかる総合ベンダーという意味で、日立製作所【6501】、NEC【6701】、富士通【6702】の3社を別格で扱う。

売上高は1.1%減の16兆1,300億00百万円、営業利益は12.9%増の9,400億00百万円、経常利益は29.8%減の6,800億00百万円、純利益は26.5%減の4,250億00百万円となる見通しだ。売上高は日立製作所が増収、NECは横ばい、富士通が減収を予想している。

1人当たり売上高は2825.5万円で0.8%減、営業利益は164.5万円で13.3%増だが、経常利益は119.0万円で29.6%減、純利益は74.4万円で26.3%減となる。

営業利益率は5.8%で0.7ポイント上昇するが、純利益率は2018年実績の3.5%から2.6%へ0.9ポイント低下する。この3社の減速は産業界の投資動向を織り込んだものと見てよく、2019年4月以後、機器販売、受託型ITサービスの景況に影響すると考えられる。

電子部品29社 減収減益の可能性

 29社の売上高は3.0%増の17兆7988億50百万円、営業利益は2.4%増の1兆4881億11百万円、経常利益は1.7%増の1兆5348億75百万円、純利益は14.0%増の1兆1839億34百万円となる見込みだ。2018年実績では、オンキョー【6628】、船井電機【6839】、日本ケミコン【6997】、サンケン電気【6707】、パイオニア【6773】の5社が赤字決算だったが、2019年3月末決算での赤字決算はパイオニア1社にとどまる見通し。

1人当たり売上高は0.7%増の1,808.7万円、営業利益は0.2%増の151.2万円、経常利益は0.5%減の156.0万円、純利益は11.5%増の120.3万円となる。

 営業利益率は8.4%で2018年3月実績と増減ナシ、純利益率は6.7%で0.7ポイント上昇する。

周辺機器32社 売上高は横ばい

32社の売上高は0.1%減の40兆3250億80百万円、営業利益は10.3%増の2兆8113億35百万円、経常利益は1.8%増の2兆7356億51百万円、純利益は21.4%増の3兆1500億40百万円となる見込みだ。

1人当たり売上高は0.1%増の3199.0万円、営業利益は10.5%増の227.5万円、経常利益は2.1%減の217.0万円、純利益は21.5%増の249.9万円となる。

 営業利益率は7.1%で2018年3月実績から0.7ポイント上昇、純利益率は7.8%で1.4ポイント上昇する。

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