IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:齊藤裕)は、2008年から毎年発行している「 情報セキュリティ白書」の最新刊「情報セキュリティ白書2023 ~進む技術と未知の世界:新時代の脅威に備えよ~」を発行しました。
本書は国内外のサイバー攻撃の傾向および手口と対策、政策の動向などのセキュリティ事情を網 羅的にまとめつつ、その年ならではの象徴的な脅威およびトピックを取り上げています。
例えばランサムウェアでは攻撃の変化(サービス化、組織化、分業化)や、身代金要求に留まら ない3重、4重の脅迫を行う侵入型ランサムウェア攻撃の手口を紹介。個人向けの脅威ではIPAへ の相談件数が過去最高を記録した偽セキュリティ警告(サポート詐欺)など、個人・法人ともに 注意・対策が必要な各種インシデントを事例とともに解説しています。
政策動向ではサイバー警察局、サイバー特別捜査隊等の設置、ナショナルサートの機能強化等に 言及。そのほか、本年初の掲載トピックとして「虚偽情報拡散の脅威と対策の状況」を取り上げ、 虚偽情報と脅威の類型を整理し国内外の事例を記載しました。そのほか、2022年度に公開された 各種ガイドライン、調査の結果を紹介しています。
2023年版の主なトピックは以下の通りです。
・中小企業に向けた情報セキュリティ支援策
・虚偽情報拡散の脅威と対策の状況
・デジタル庁の政策
・内部不正防止対策の動向
・クラウドの情報セキュリティ
目次・構成
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序章 2022年度の情報セキュリティの概況
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第1章 情報セキュリティインシデント・脆弱性の現状と対策
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1.1 2022年度に観測されたインシデント状況
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1.2 情報セキュリティインシデント別の手口と対策
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1.3 情報システムの脆弱性の動向
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第2章 情報セキュリティを支える基盤の動向
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2.1 国内の情報セキュリティ政策の状況
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2.2 国外の情報セキュリティ政策の状況
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2.3 情報セキュリティ人材の現状と育成
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2.4 組織・個人における情報セキュリティの取り組み
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2.5 情報セキュリティの普及啓発活動
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2.6 国際標準化活動
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2.7 安全な政府調達に向けて
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2.8 その他の情報セキュリティ動向
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第3章 個別テーマ
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3.1 制御システムの情報セキュリティ
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3.2 IoTの情報セキュリティ
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3.3 クラウドの情報セキュリティ
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3.4 虚偽情報拡散の脅威と対策の状況
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付録 資料・ツール
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資料A 2022年のコンピュータウイルス届出状況
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資料B 2022年のコンピュータ不正アクセス届出状況
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資料C ソフトウェア等の脆弱性関連情報に関する届出状況
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資料D 2022年の情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況
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第18回 IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」2022 受賞作品
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IPAの便利なセキュリティツールとコンテンツ
本白書のPDF版は、「情報セキュリティ白書2023」のウェブページからアンケートに回答いただ くことでダウンロードすることができます。
URL: https://www.ipa.go.jp/publish/wp-security/2023.html
また、IPAでは本書の印刷書籍版も販売しています。
価格や購入方法は以下の通りです。
■印刷書籍版
2023年7月25日発刊
ISBN 978-4-905318-79-8
ソフトカバー/A4判
定価:2,200円(本体価格2,000 円+税10%)
購入方法
・Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4905318793
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