会計検査院が公共機関のIT費用について検査体制を強化している、と聞いて取材を申し入れた。筆者の特ダネにすることもできるけれど、IT記者会に加盟する記者諸氏と情報を共有すれば世の中に周知する効果は何倍にも拡大する。ということで、IT記者会の2月例会として、第1局業績検査計画官(兼情報化統括責任者補佐業務担当)・土肥亮一氏の話を聞くことができた。以下はその抄録。
土肥 会計検査院といいますと、タクシーに乗ったら「専門学校ですか?」なんて言われるくらい、世間に知られていません(笑)。ですが憲法第90条に定められている機関でして、三権分立の国会(立法)・裁判所(司法)・内閣(行政)、それと並ぶ歴とした独立機関です。
さかのぼると平安時代の勘解由使の一機能でしたし、江戸時代は勘定吟味役、明治になって監督司、検査寮、検査局と変遷し、1880年の2月に太政官直属の「会計検査院」となりました。現在の姿になったのは1947年です。
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