2013年 通年のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況
〜届出最多は“インターネットバンキングのIDとパスワードを窃取する”不正プログラム 〜
2014年 1月 23日
独立行政法人情報処理推進機構
戦略企画部 広報グループ
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IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:藤江 一正)は、2013年年間のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況をまとめました。
URL: http://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/2013outline.html
1. コンピュータウイルス届出状況
2013年の届出件数は2012年の10,351件から3,755件(36.3%)少ない6,596件でした。また、年間のウイルス検出数は2012年の249,940個から54,390個(21.8%)少ない195,550個でした。
ウイルス別検出数では、自身の複製をメールの添付ファイルとして拡散する、いわゆるマスメール型ウイルスであるW32/Mydoom、W32/Netskyが多く検出されました。
2. 不正プログラム検出状況
2013年の不正プログラムの合計検出数は、233,341個と、2012年の423,226個から、189,885個の減少となりました。
年間検出数の第1位は、インターネットバンキングのIDとパスワードを窃取するBancosで、検出数は30,867個でした。2012年は30,378個で前年比較では微増でしたが、2011年は15,544個でしたので、直近2年間は高い水準が続いていると言えます。
3. コンピュータ不正アクセス届出状況
2013年の届出件数は合計168件(前年比約39%増)で、そのうち被害があった件数は158件(前年比約50%増)と全体の約94%を占めました。また、実際に被害があった届出(158件)のうち、原因の内訳は古いバージョン使用・パッチ未導入が27件、ID・パスワード管理の不備が12件、設定不備が6件などでした。
4. 相談受付状況
2013年のウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は15,227件でした。そのうち「ワンクリック請求」に関する相談が3,287件、「偽セキュリティソフト等」に関する相談が889件、「スマートフォン」に関する相談が559件などでした。
相談のうち「インターネットバンキング」148件(2012年:39件)と「ランサムウェア」22件(2012年:3件)が増加傾向にあり、この内容に関する相談は今後も増加すると考えられます。
◆プレスリリース全文は下記のURLをご覧ください。
http://www.ipa.go.jp/about/press/20140123.html
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■ 本件に関するお問い合わせ先
IPA 技術本部 セキュリティセンター 加賀谷/田中
Tel: 03-5978-7591 Fax: 03-5978-7518
E-mail: isec-info@ipa.go.jp