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NTTデータ関西の電子申請・届出コールセンターからメール情報が漏洩 PCがEmotetに感染 自治体の注意喚起相次ぐ

この記事については情報を追加・更新、修正する可能性があります。各県が公表している情報をまとめています。

 

6月30日付もしくは7月1日付で千葉県、埼玉県、愛知県、新潟県などが注意喚起の情報を公表しています。徳島県は公表月日の表示がありません。

またシステム(サービス)を県と共有しているさいたま市も同様の注意喚起を行っています。

現時点でコールセンターの運営主体として社名が公表されているのは株式会社NTTデータ関西のみです。同社もホームページで「不審メール(なりすましメール)に関するお詫びと注意喚起について」と題したコメントを掲載しています。www.nttdata-kansai.co.jp

新潟県によると「新潟県電子申請システムを運営する受託事業者((株)NTTデータ関西)のヘルプデスクで使用しているパソコン8台のうち、1台がマルウェア(Emotet)に感染し、当該パソコンに保存されていた過去に送受信したメール情報が流出したことにより、ヘルプデスクを装った第三者からの不審なメールが発信されている」としています。

「令和4年3月10日から6月8日までにヘルプデスクにお問い合わせいただいたメール情報」「総数2311件うち新潟県関係35件」「電子申請システムは、全国で約800の自治体が利用しているクラウドサービスであり、全国で2311件の流出が発生」とあります。

千葉県によると、「6月9日、ちば電子申請サービスの県内利用団体から県に、ヘルプデスクを装った不審なメールが届いたとの連絡があり、同日、県から運営事業者に連絡するとともに、ちば電子申請サービスのお知らせ画面にて注意喚起を実施」としています。

運営事業者から県に、ヘルプデスクで使用していたパソコンがEmotetに感染していたとの報告あったのは6月24日、「感染したパソコンに保存されていたメールが流出していた」との報告あったのは6月29日でした

また千葉県は「ヘルプデスクのパソコンとちば電子申請サービスは、ネットワークとして切り離されており、同サービスへの影響はありません」としています。

Emotet(エモテット)とは:メール本文のURLや添付されたファイルを開くと感染し、メール情報を抜き取り、実在の会社、氏名などを装ったメールを送り付け、二次、三次感染と拡散するウイルス。

新潟県の注意喚起は次のようになっています。

【不審メールの一例】

件  名:RE:(過去にやり取りしたメールの件名)

差 出 人:第三者のメールアドレス(表記は電子申請システムヘルプデスク)

    ( 正 )******* @s-kantan.jp <******* @s-kantan.jp>

    (不正)******* @s-kantan.jp

添付ファイル:zipファイルが添付されていることが多い。

 

埼玉県は次のような注意喚起を行っています。

不審なメールの特徴

(1)送信者のメールアドレス

****************@s-kantan.com <xxx@xxx.xxx.xxx>(第三者のアドレス)

(2)添付ファイル

zipファイルが添付されていることが多い。

※コールセンターにおいては、添付ファイル付きのメールをお送りすることはありません。

www.pref.chiba.lg.jp

www.pref.saitama.lg.jp

www.pref.aichi.jp

www.pref.niigata.lg.jp

www.pref.tokushima.lg.jp

www.city.saitama.jp