2015年6月18日 JISA正副会長会見を再現する(1)


 6月18日16時から開かれた情報サービス産業協会(JISA)の正副会長会見に出席した。会長、副会長の言葉は虚しいばかりで、いつまで経ってもJISAは何をするのか、何をしたいのか――が見えてこない。遅くとも2月末に会長就任が内定していた横塚氏の「スタートしたばかりなので」が通じるとは思えないが、「6か月あれば方向性を決めることができる」とのことなので、「じゃ、そのときまた会見を開きましょう」と申し入れた。JISAがやらなければ、記者会が主催するまでだ。

協会役員のコメント

 ――時間ですので、ただ今より情報サービス産業協会の平成27年度正副会長会見を始めさせていただきます。
 最初に資料の確認ですが、ペラ紙で本日の議事次第、本日出席の協会役員のご紹介、それとご参考にとして小冊子、平成27年度の当協会事業計画をお配りしております。不足がございましたらお申し出ください。では本日の進行は副会長専務理事の河野憲裕が行います。河野専務理事、よろしくお願いいたします。
 ※文中カッコ書きは筆者注
河野 河野でございます。今日はご出席いただき、ありがとうございます。
 え〜、先週の金曜日、6月12日でございますけれども、私どもの総会が開かれまして、ちょうど役員の改選ということで、新しい役員が決定されました。お手元の資料に正副会長のリストがありますが、4期8年間、会長を務められましたNTTデータのシニアアドバイザーでございました浜口さん(浜口友一氏)が退任されましてですね、今回新たに横塚さん(横塚裕志氏、新任)が会長に就任されました。
 横塚さんはご存知のように、東京海上日動システムズの社長をやられておりまして、現在は顧問でございます。で、その他の副会長も代わりましたので、私のほうからご紹介したいと思います。本日、実はお2人の副会長が欠席でございますけれども、お手元の資料にございますようにCACホールディングス会長の島田俊夫さま(島田氏叩頭会釈:再任)が経営担当の副会長ということでございます。それから、リンクレアの取締役会長であります原孝さま(原氏叩頭会釈、再任)が副会長で広報の担当ということになっております。野村総合研究所の取締役副会長の室井雅博さま(室井氏叩頭会釈、新任)が総合政策担当の副会長ということでございます。
 今日は欠席でございますけれども、プロ・スパイアの顧問でございます國井秀子さま(再任)が技術担当の副会長、富士通エフ・アイ・ピーの取締役会長でございます浜野一典さま(新任)が国際担当の副会長ということでございます。もうすでに浜野さんは海外に出張してましてですね、今日は残念ながらこの会にご出席が叶いません。
 以上が副会長でございますけれども、本日の段取りとしましてですね、このあと、横塚会長からご挨拶をいただいて、その後、各副会長からですね、担当分野を踏まえた自己紹介をお願いして、質疑応答に入りたいというふうに思っております。一応、会見の時間は5時までを予定いたしておりまして、その後、懇親会といいますか懇談会の場を用意したいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは横塚会長、お願いいたします。

重要で難しい局面

横塚 はい。じゃ……(と起立)。
 横塚でございます。このたび会長に就任しました。メディアの皆さんと一緒になって、日本の情報化の推進あるいは日本の情報サービス産業の発展に取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします(ここで着席)。
 え〜、挨拶ということですけれども、たまたま(おそらく「計らずも」の意)浜口会長のあとを受けて会長が代わりましたんで、少し新しい風を、この協会にも、この業界にも取り入れて、新たなスタートを切りたい、というところですので、ご支援をお願いいたします。
 状況といたしましては従来型の開発案件もかなり、まだ、多く残っておりまして、エンジニアの不足というような状況もございますが、一方で世界的なデジタルビジネス革命というなかで、大きな産業革命の嵐が吹き始めつつある、というように認識しております。このデジタル化という革命のなかで、日本の産業がどう生き残っていくか、というのは非常に難しい課題だろうと思いますし、加えてわれわれ情報サービス産業がそのパートナーとなってご支援をしていくというのが重要な役割になってくると思っていまして、改めて、この産業がしっかりしないと、日本の産業全体の競争力を欠いてしまうんじゃないか、というふうに思いますので、これまで以上に責任が重い、重要な役割をますます持つようになるというふうに感じております。
 なので、今までと同じような仕事のやり方、今までと同じような……、え〜(言葉を選びながら)、この……、タイプのビジネスでこれから日本の産業を支援していけるとは思いません。われわれとしてももっと勉強して、新しい技術を身につけ、新しい人材を育て、新しいビジネスモデルで取り組んでいかないといけない。こういうふうに思いますし、また、そういったことがユーザーの皆さまから相当高い期待をいただいているんだと思っています。
 しかしながら、あの〜、なかなか……。え〜、忙しい、という状況の中で、なかなか勉強がしづらいということがあり、あるいは教育に対しての投資がですね、なかなかですね、え〜、立ち行かないということも事実であります。このジレンマをなんとかブレークスルーしていかないと、え〜……、われわれの産業自体も問題がありますし、産業に対する支援というのもなかなかうまくいかないということもありますし……。
 忙しい中でも次の先を見て、どう技術を習得していくのか、新しいビジネスモデルをどう作っていくのか、重要な難しい局面に立っているんだと認識しております。それをJISAとして、どのように会員企業の皆さんをご支援していくか、刺激をしていくか、みんなで議論し、みんなでどうやって変わっていくか、ということをやっていかなければいけないのかな、と思います。

理事会は議論を重視

横塚 JISA自体もですね、今まではやや、皆さんからご指摘頂いているようにですね、何をやっているのかよく見えない、せっかくいいことやっているのにぜんぜん情報の発信がないね、とか、いろいろご指摘をいただいてきておりますので、徹底してオープンなJISA、透明度の高いJISA、そういった協会をみんなで目指していきたい、そういったことをみんなで議論していきたいと思っています。
 まだ、先週の金曜日に会長になったばかりで、最初の理事会が7月の22日ということで、それまでにどのように準備をして、どのように進めるか、ということを5人の副会長の皆さんとこれから議論を始めるところなんですけれども、少なくとも、副会長、理事会での議論をすごく大事にしていきたいと思いおりまして、いままでは理事会というのは報告事項がほとんどであったわけですけど、半分ぐらいは議論する場にして、会員の皆さまがどのようなことにどのように悩み、どのような問題意識を持っておられるのか、一緒になって話をしながら、本来、情報サービス産業が目指すところはいったい何なのか、その原点をですね、しっかりみんなで議論をして、その原点をベースに、しっかりとした活動をしていきたいな、と思っております。
 で、総会のときにも配られた資料、今日もお手元にお配りしてありますけれども、平成27年度事業計画、いちばん最初、わがJISAのビジョンを作ろう、ということにしております(「ビジョン策定プロジェクト」のこと)。これももういっぺん原点に戻って、情報サービス産業というのはいったい何をする業界なのが、何を目指すのか、ここをしっかりと皆さんと議論をして、それを踏まえて進めていく、ということを決めておりますので、そんなかたちで進められるのかな、と思っています。え〜……、ビジョンがどうだとか、人材がどうだとか、20年も30年も同じことを聞きすぎて、もう飽きておられるかもしれませんけれども、もういっぺん原点に戻って、改めてそういったことを議論しながら、情報サービス産業の未来をみんなで語り合いたいな、と思っております。
 まだまだわれわれ、これからていうところでございますので、メディアの皆さまからいろんな形でアドバイスをいただいて、ときどき3Kじゃなくて、いい感じで書いていただいて、一緒に盛り上げていただければ。ぜひよろしくお願いいたします。とりあえず、挨拶としてはこんなところです。ありがとうございました。(この間約10分)