IT記者会Report

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神谷芳樹のオフィシャル・エッセイ

(続)絶句、青淵、あまりにも偉大な 津本陽「小説 渋沢栄一」を読んで(10)

授爵そして国民外交

 津本陽「小説 渋沢栄一」、終段に来て授爵の話題がある。団塊世代にはピンとこないが、いくつかの大きな含意がある。


晩香廬(東京、王子:飛鳥山
 
 爵位については、以前、幕末の歴史を概観しているなかで、江戸時代のいわゆる大名家、300藩近いのだが、そのうち維新まで責務を全う出来た大名が明治になって概ね「子爵に叙せられました」、という記録になっていて、そんなものかという認識をもった。あとはもっぱら三島由紀夫の戯曲の世界のはなしだ。

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